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職務経歴書の書き方とは

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職務経歴書の書き方とは


こんにちは。TY&Partnersコンサルタントの鶴本です。
今回は、ビジネスコンサルティングファームやM&Aアドバイザリーにおいて高い評価を得やすい職務経歴書の書き方について紹介します。


目次

職務経歴書とは?

「職務経歴書」とは、これまでに勤務してきた会社・組織、所属してきた部門、携わってきた役割、取り組んできた仕事、そして獲得してきた知識やスキルなどについて、一つの文書にまとめたものです。一般的な「履歴書」と異なり、規格があるわけではありません。つまり、自由なテンプレートが使用できます。しかしながら、候補者の経験する職種や、応募する企業・業界によっては、「テンプレートではないが、多くの場合このような情報が記載されている」という一定の傾向があります。特に、職務経歴書を初めて作成する場合は、エージェントに「サンプルやテンプレートはありませんか?」と依頼することをおすすめします。

良い職務経歴書とは?

一読してキャリアを理解することができる

候補者の経歴が一読するだけで、すべて理解できることが重要です。冒頭から途中を見て、また、最初の方に戻って…、と読み手に行ったり来たりすることを強いることなく、最初から最後までをスーッとストレスなく読めることは非常に重要なポイントです。
提案資料や報告書などを作成する際にもよく言われることではありますが、「こういう経歴の持ち主です」といった「まとめ」に当たるような内容を冒頭に記載したり、応募ポジションの業務とは直接的には関わらない保有資格などの情報は最後に記載したり、志望動機や自己PRなどの主観的・内面的な内容が突然現れたりしないよう注意しましょう。
また、同じような内容、例えば、「強み」「活かせる経験・スキル」「自己PR」など内容が重複しやすい項目をいくつも用意してしまい、別々の項目にも関わらず、同じような内容が記載してしまっている職務経歴書もしばしば目にします。何度も同じ内容が記載されるような構成になってしまうことも避けましょう。
最後に分量についてです。1ページあたりに記載されている文字量・情報量によって異なるので決して一概に言えるわけではないですが、4ページ~6ページぐらいを目安とすると良いかと思います。10ページ以上に及んでしまうと、読み手の集中力を持続することは難しいかと思います。プロダクトやWEBなどのデザインのキャリアを歩んでこられた方に多い「ポートフォリオ」や、学術界での経験が豊かな方に多い「執筆論文一覧」などが含まれる場合は、どうしても分量が多くなります。その場合は、職務経歴書とは別のファイルとして作成してもよいかもしれません。

面接内の会話をスムースにする

候補者が経験してきた業種や、応募した企業の業界によって、面接の中でよく聞かれるポイントに関して一連の傾向があると思います。
例えば、アプリケーション開発のエンジニアの人材がIT業界に応募した際は、「携わっていた開発工程は?」「プロジェクトマネジメントの経験はあるか?」「何人月のプロジェクトか?」「使用していた開発言語は?」などがそれにあたります。
あるいは、コンサルティングファームの経験者であれば、「顧客の業界は?」「プロジェクトのテーマは?」「どんな成果が生み出せたか?」などでしょうか。
このような「よく聞かれる質問」は、面接官が興味を持っているポイントであるとも言えます。であるならば、最初から職務経歴書では視認しやすいように記載しておきましょう。場合によっては「表」のような形にして、その観点で一覧できるようにしておく、ということも大変効果的です。
そうすることで、面接の中で、(あるいは面接の前に)職務経歴書を読んだ面接官が「このポイントについて尋ねてみよう」と、質問が組立やすくなり、結果的に、面接がスムースに運ぶ効果があると考えられます。

余計な悪い印象を与えない

転職活動において、越えないといけない最初の関門は「書類選考」ですね。
書類選考は面接と違って、一度応募したあと、応募者のみなさんは待つことしかできないので、大変もどかしいものでもあります…。
書類選考というぐらいなので、この選考における最大の要因は職務経歴書の良し悪しです。もちろん、単純な職務経歴書の良し悪しではなく、そもそものその候補者が持っている知識や経験、歩んできたキャリアが評価の最大のポイントであることは事実です。
しかし、職務経歴書に多くの誤字脱字が含まれていたらどうでしょうか?「真剣に応募していないのでは?」という邪推を生み出しかねません。あるいは、職務経歴書内で使われているフォントや文字サイズに統一感がない、箇条書きのインデントがバラバラだったらどうでしょうか?「雑な人柄である」という印象を与えかねません。
折角十分なキャリアを持っているにも関わらず、書類選考を通過しなかったり、通過したとしてもネガティブな雰囲気で面接が始まってしまったりする可能性も否定できません。
たとえどんな知識や経験、キャリアであったとしても、余計な悪い印象、人柄に対するネガティブな印象を与えないよう注意しましょう。

良い職務経歴書に見せる工夫とは?

大事なことは冒頭に書いておく

一般論ではありますが、読み手の集中力が最も高い瞬間は、読み始めた時だと考えられます。そのため、大事なこと、よりクリアに読み手に伝えたいことほど冒頭に記載しておき、早い段階で「ほうほう」と思わせることが重要です。
また、応募しようとしているポジションで求められている知識や経験を持っていることを、早い段階でアピールしておくことで、読み手の興味を引き付けることもできます。その後に記載されている内容をより興味を持って細部まで読んでもらうためにも、できるだけ早い段階で求めらている知識や経験を持っていることを記載しておくことは重要です。

直近の経験から記載する

「以前の経験」と「直近の経験」を比べた歳に、多くの場合、募集企業は応募してくれた人材の「直近の経験」により興味があります。そのため、直近の経験から順に記載していく方が、読み手の興味に沿っていると言えます。
定期的に職務経歴書をアップデートしている方など、少しずつ書き足しているような場合、新卒で入社した会社の経歴が1ページ目に記載されていて、直近の経験が職務経歴書の最後に記載されていることがありますが、避けた方がよい記載順序と言えます。

よくあるQ&A

自己PRって何を書いたらいいですか?

昨今、私たちがお会いした方からいただく職務経歴書に「自己PR」という項目が記載されているテンプレートをよく目にします。また、そのテンプレートでは「自己PR」という項目を文書の最後の最後に記載していることを推奨しているようです。
そのテンプレートを使って作成されている方からよくいただく質問として、「自己PRって何を書いたらいいんですか?」という質問をよくいただきます。
もちろん、純粋にPRするポイントがわからない、という方も多いのですが、この「何を書いたらいいのかわからない問題」の原因として、「その他の項目と記載したい内容が重複している」ということはないでしょうか?
このような「書きたい内容がどうしても重複してしまう場合」は、思い切って重複している項目をまとめてしまい、どちらかを削除しましょう。

「ですます体」?「である体」?

比較的年齢が若い方、社会人経験が短い方に多くある悩みではないかと思います。
結論から言うと、「である体」で構いません。
語尾が言い切る形になるので、なんだか居丈高な印象を与えることを危惧してしまう気持ちは理解しますが、逆に、「ですます体」では少々自信がないような印象を与えてしまうのではないかと考えます。

インターンやアルバイトでの経歴は記載する?

アルバイト先の企業にそのまま正社員として入社したキャリアをお持ちの候補者に多くある疑問ではないかと思います。また、新卒の就職活動ににおけるインターンが一般化しつつあることも影響しているのでしょう。
回答としては、やや「ケースバイケース」に近い回答にはなってしまうのですが、インターンやアルバイトの経験が比較的長期にわたり、かつ、その経験がこれから応募する企業や業界にとって親和性が高い経験であるのであれば、記載しても一向にかまわないと考えます。
同様の理由で、大学院や研究者などの学術的な経験も、応募先企業・業界と親和性があれば記載することは十分効果的です。最近では、数理統計、機械学習の研究活動の経験は、データサイエンス分野における求めるスキルや経験に含まれている場合も多いです。

応募企業毎に職務経歴書を変えた方がいいですか?

例えば、まったく異なる業界の2社に応募するのであれば、求められるキャリアが異なるということになります。この場合、2種類の職務経歴書を用意することは効果的かもしれません。

しかし同じ業界の複数社に応募するのであれば、応募する企業ごとに職務経歴書の内容を変える効果はさほど高くないかもしれません。

また、複数のパターンを作成する場合であっても、土台となるもっともベーシックな職務経歴書の内容をまずは良いものにするように作成していただく方がよいと思います。

顧客名は記載しないとダメですか?

具体的な顧客名に関しては、記載しない方が良いです。
その分野における先端的な取り組みをしている顧客に対して営業をしていたり、新聞紙面を飾るようなプロジェクトに参画した経験をお持ちの候補者であれば、記載したくなる気持ちは大いに理解します。
しかし、情報保護に関する意識は年々高まっています。特に、監査法人をバックグラウンドとするコンサルティングファームや、ブランディングや情報統制に厳しい戦略コンサルティングファームなどにおいては、「この方は、自身の訴求のためには顧客の情報を開示してしまう人だ」とネガティブな評価になってしまう可能性が高いです。
顧客名は

職務経歴書に志望動機は記載しますか?

「書いてはいけない」ということでは決してありません。
しかし、志望動機というのはしっかりと伝えようとするとそれなりの分量を記載する必要があるものではないでしょうか?結果的に、職務経歴書のページ数が多くなってしまうことは避けたいところではあります。
そこで、多くの場合、「志望動機は職務経歴書に書くのではなく、志望動機書を作成してはいかがでしょうか?」とお伝えしています。応募時に必要とする書類として志望動機書をMustとしているケースはさほど多くないですが、逆に、求められていないのに提出したとしても、それがネガティブな評価になることはまずないでしょう。


今回は、コンサルティング業界に応募する方に向けて、書類選考に合格しやすい職務経歴書の書き方を紹介しました。
コンサルティング業界に興味をお持ちの方、今後のキャリアでお悩みの方は、ぜひTY&Partnersにご相談ください。

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